船橋の銭湯
file.02 滝の湯
14:30-22:30
天然ラジウム鉱泉で体のすみずみまでぽっかぽか!
初心者から常連さんまで、暮らしを支える「まちの銭湯」。
JR総武線に乗って、陸側の車窓風景を眺めていると、西船橋駅と下総中山駅の間に見えてくるのが「天然ラジウム鉱泉」の看板が掲げられた煙突。下総中山駅北口で降りて、総武線沿いの住宅街を歩いてたどり着いたのが、その銭湯「滝の湯」です。
開店前にはいつも常連さんがお店の前で待っているので、様子を見て早めに店を開けてしまうとか。
受付はフロント式の住居一体型銭湯ですが、店内や脱衣所には、レトロ感あふれるマッサージチェア、ドライヤー、体重計などが置かれていて、昔の面影を感じさせます。
創業は昭和23年で、今年で67年目。お風呂は現在でも薪で沸かしていて、開店前の浴室には木の燃えるいい香りが漂っていました。
お風呂は、入口手前から、浴槽の底からぼこぼこ湧き出る気泡がきもちいい、ぬるめのバイブラバス、きめ細かな泡が美肌に効く入浴剤を投入した、熱め(43度くらい)のあわあわ風呂、さらに熱めのラジウム鉱泉の3種類。ちょうど、初心者向け、中級者向け、上級者向けといった感じになっているのが嬉しいところです。
地下300mからくみ上げるラジウム鉱泉は、ご主人によると、塩分を含んでいて、普通の温水とは身体の温まり方があきらかに異なるそう。色は茶褐色に濁っていて、舐めてみると、無味無臭です。
いざ入ってみると、とても熱いのにもかかわらず、肌に刺激もなく、非常になめらかなお湯に驚きます。湯あがり後もしっとりして、上着を羽織ると暑いほどに手先、足先のぽかぽか感が続きます。
サウナは温度が低めのスチームサウナで、刺激が少なく初心者でも入りやすくなっています。水風呂はありませんが、入り口横のシャワーで冷たい水を浴びて、交互浴ができます。
お客さん同士の距離が近いのも、滝の湯の特徴。お互い譲り合いつつも、「どこから来たの?」などと会話が弾みます。常連さんの一人は、「暇があったら毎日来たいわ」と話し、滝の湯での時間が生活の楽しみになっているようでした。
しょっちゅう顔を合わせて裸のつきあいをしていると、自然と会話が生まれ、お互い元気なことにほっとする。また、ふらっと立ち寄ったご新規さんも温かく受け入れてくれる、そんな身体も心も暖まる、ゆるやかな地域コミュニティとしての良さが滝の湯にはありました。
基本情報
営業時間 | 14:30-22:30 |
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休館日 | 月曜日(祝日の場合は火曜日) |
所在地 | 〒273-0035 千葉県船橋市本中山2丁目3-1 |
最寄駅 | 総武線下総中山駅 【徒歩7分】 |
電話番号 | 047-466-3313 |
設備 |
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